奥羽本線は運休、山形新幹線は平常のナゼ
ちょっと前の、冬の話になるのだが、大雪で日本海側の鉄道が運休となることがあった。福島から山形に向かう奥羽本線はもちろん運休となっていた。しかし、奥羽本線と一部区間で線路を共有する山形新幹線は平常通りという掲示が出ていた。同じ線路なら、どちらも止まるのではないかと思った。
詳しく書くと、山形新幹線はミニ新幹線という分類である。ミニ新幹線とは、もともと存在した在来線(ここでいう奥羽本線)と同じ線路(経路)で運行される新幹線をいう。
新幹線と在来線は線路の幅が異なるため、奥羽本線(在来線)の山形新幹線並行区間は、新幹線の標準軌と呼ばれる線路幅に合わせている。線路を標準軌に引き直し、普通列車を改造することで、新幹線も普通列車も同じ線路を走れる。コスト面などの都合で、他にも秋田新幹線も似たような運行形式がとられている。
前置きが長くなったが調べると、在来線が雪で立ち往生し、新幹線に影響が出るのを防ぐために、在来線の電車を運休させるのだという。新幹線は多くの利用者がいるため、優先されるそうだ。
ミニ新幹線での開業はコスト面ではかなり良いが、住民の脚がなくなってしまう今回のケースもある。多くの場合、新幹線の開業によるメリットは計り知れないだろうが、こういうケースもあるよという説明があったのか、気になるところである。