瓦を割って食べてみた

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上京した20代が見るべき「なつぞら」

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北海道・帯広と東京を舞台に描かれているなつぞらNHK朝の連続テレビ小説を見るのは、「あすか」「オードリー」「私の青空」その辺ぶりだった。

 

主人公「なつ(広瀬すず)」は戦争孤児で、幼いころから北海道・帯広の柴田家で生活することになる。高校卒業後は、アニメーターになる夢を追い、上京する。柴田家、北海道の人々とのつながり、離れて暮らしていた兄弟との再会、アニメーターになるまでの様々な出会いによって、なつの心が動いていく。

 

時代は昭和。平成生まれの20代にとってそれは古臭く感じるかもしれないが、本作にはそれがあまりない。むしろ、時代背景を描かない作品だそうだ。ここまで、時代を映さない連続テレビ小説はあまりないという(下記リンク参照)。

 

登場人物同士の心情の変化、行動に引き込まれ、違和感なく、かなり若い世代でも共感できる作品となっている。特に上京してきた20代におススメである。

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なつが上京を決心するシーン。家族、特に柴田家のおじいさん「泰樹(草刈正雄)」とぶつかり合いながらも、自分の心に正直に行動すること。一緒に上京した菓子屋の息子で幼なじみの「雪次郎(山田裕貴)」が演劇の夢をあきらめきれず、両親と対立してもその夢を追いかけること。

 

平成、令和の時代であれば、地方出身者の多くは、高校卒業後上京し、大学に入学、もしくは就職する。思いは様々で「上京して楽しい、けど人が多い、変な人がいる。ガヤガヤしていてストレス…」などなど感じているはずだ。

 

そして卒業、入学、就職、転職など、様々なターニングポイントで苦労をしている。ドラマにはあまり描かれていないが、親や家族からのプレッシャーもあるだろう。「実家にはいつ戻ってくるのか」「ちゃんと生活できているのか」「夢ばかり追っていいのか」などなど、この時代になっても親の影響力は強い家庭は多い。そして親の言いなりになってしまう20代も少なくはないだろう。

 

そんな中、登場人物たちは「あきらめるな」「自分自身がやりたいことをやれ」と背中を押してくれている。当然、紆余曲折はあるが。一番大切なのは「自分がやりたいことをやる」ということを、このドラマは教えてくれる。

 

もし都会での生活に悩んでいるなら。「実家に帰りたい、でもどうしよう」と考えている人がいたら、ぜひこのドラマを見てほしい。実家に戻ると決心する前に、もう一度何のために上京したのか、自分は何がしたいのかを考えるきっかけとしてほしい。もちろん、実家に戻ることが悪いことではない。それが周りに影響されて出した答えでなく、自分自身が出した答えならば。